スカラネットにログインできない問題について

スカラネットに何度入力してもログインできない問題について

日本学生支援機構の奨学金管理システムに「スカラネット」があります。これに何度入力してもログインできない、画面エラ―が何度も表示される、またIDとパスワードがわからないといった声があります。

 

そもそもの話ですがスカラネットには2種類あり、ログインURLも異なります。それぞれパスワードも異なります。具体的にですが「スカラネット(奨学金を申し込む時に使うシステム)」と「スカラネットPS(貸与開始から返済完了するまで利用するシステム)」の2つがあります。この2つは日本学生支援機構が管理しているシステムですが、利用用途が異なり、全く別のシステムとなるので、混同しないよう注意が必要です。

 

ですからログインできない方はそもそも表示するURLページを間違えている場合もありますし、IDとパスワードも間違えている可能性があります。単純に打ち間違えというケースもあります。

 

正しいURLに移動し、そこで適切なパスワードを入力する必要があります。この点で混乱する方は多いと思います。今回はスカラネットのログイン方法について解説していきます。

 

2つの違いは以下の通りです。

 

項目名1 スカラネット(申込専用) スカラネットPS
URL https://www.sas.jasso.go.jp/scholarnet/ https://scholar-ps.sas.jasso.go.jp/mypage/login_open.do
内容 申込時に必ず使う(予約採用は2回使用、在学採用は1回だけ使用) 奨学金の貸与開始から返還終了まで利用(利用は任意)
認識番号

【申込時】学校から配布されたIDとパスワードを使用
【進学時(予約採用限定)】進学先から配布されたIDとパスワードと採用候補者決定通知【本人保管用】に記載されている進学届提出用パスワード

自分で任意でIDとパスワードを決めて使用
登録に必要な情報 奨学生番号・奨学金の振込口座番号・生年月日・氏名・性別
手続き時間 午前8時 〜 午前1時 午前8時 〜 午前1時

 

スカラネットのログイン方法について

スカラネットの公式ページは以下の通りです。
https://www.sas.jasso.go.jp/scholarnet/

 

スカラネットは奨学金の申し込みをする時にのみ使われるものです。奨学金は学校(高校や大学)を通して申し込むシステムで、まずは学校から申込を行い、その後学校からあなた専用のユーザーIDとパスワードが書かれた書類を渡されます。

 

そこに書かれているIDとパスワードをスカラネットで正しく入力すればログインでき、ネット上で手続きができます。ようはスカラネットのログインができない方は学校から配布されたIDとパスワードを正しく入力できていない可能性があります。

 

たとえば半角で入力しないといけないところを全角で入力していたり、似ている文字を入力していたりです。特にローマ字の場合は、半角か全角か、小文字か大文字かで異なります。そのあたりを正しく入力できているか再度確認してみる必要があります。

 

よくあるミスとして以下のものがあります。

  • 1(半角数字のイチ)とl(半角小文字のエル)とI(半角大文字のアイ)
  • 0(半角の数字のゼロ)とO(半角大文字のオー)
  • v(半角小文字のブイ)とu(半角小文字のユー)
  • p(半角小文字のピー)とo(半角小文字のオー)
  • q(半角小文字のキュー)とp(半角小文字のピー)
  • 8(半角数字のはち)とB(半角大文字のビー)

スカラネットに関してはURLから公式ページに移動し、学校から配布されたあなた専用のIDとパスワードを正しく入力すればログインできるので、確認してみてください。

 

あと注意点として高校から申込をした方は高校の申込の時に1回目スカラネットを利用し、大学入学後に2回目、進学届けを提出するためにスカラネットを利用します。ようは高校時に申込をした方は合計で2回スカラネットを利用することになるのです。2回目のログインの時は進学先でガイダンスがあり、新しいIDとパスワードが配布されます。1回目と2回目でIDとパスワードは異なるので注意が必要です。

 

スカラネットPSのログイン方法について

スカラネットPSの公式ページは以下の通りです。
https://scholar-ps.sas.jasso.go.jp/mypage/login_open.do

 

スカラネットPSは貸与開始から返還終了するまで利用できるシステムです。ログインすると今の自分の奨学金の状況(貸与総額や利息や返還回数や残高や保証制度など)がわかります。マイページのようなもので、そこから各種変更手続きもできます。継続願の提出時(12月から翌2月まで)にスカラネットPSの登録が必要になります。

 

これについては機構側が登録してくれることはないので、まず登録していない方は自分でURLに移動して自分で登録する必要があります。もし既に登録している方は自分でユーザーIDとパスワードを設定したはずですから、それをログイン画面で入力し、奨学生番号も入力すればログインができます。

 

IDとパスワードを忘れてしまった場合は性別と氏名と奨学生番号と生年月日とリレー口座(自分が日本学生支援機構に登録した銀行口座の情報)を入力すれば、IDとパスワードの再設定ができます。

 

あとは以下の引用でも記されていますが、スカラネットPSをログインする場合でも、当然自分が設定した正しいIDとパスワード、あとは奨学生番号を正しく入力する必要があります。登録されている情報とは異なった情報を入力してログインを押すと「画面エラー」が表示されます。エラーが表示されると、誤った情報を入力したということです。

 

もし奨学生番号などわからない場合は返還相談センターに電話をして確認する必要があります。以下が電話番号となります。平日しか営業していないのと昼間に電話をすると混んでて繋がらないことがあるのが注意点となります。

 

奨学金返還相談センター(JASSO)

電話:0570‐666‐301(ナビダイヤル)
海外からの電話、一部携帯電話、一部IP電話からは⇒03‐6743‐6100
月曜〜金曜:8時30分〜20時00分(土日祝日・年末年始を除く)

 

スカラネットPSのログインに関するQ&A

Q:メールアドレス設定でエラーになります。

A:アドレスに全角文字(ハイフン[−]や@など)は含まれていませんか?アドレスは全て半角で入力してください。

 

Q:「スカラネットPS 確認情報入力」画面でエラーが出て先に進めません。
A:あなたが入力した情報と機構に登録されている情報が一致しない場合はエラーメッセージが表示されます。IDやパスワードや奨学生番号など誤りがないか再度確認します。IDやパスワードがわからなくなった場合は再設定を行い、奨学生番号がわからない場合は奨学金返還相談センターに電話をして教えてもらうようにします。

引用:奨学金に関するよくあるご質問 JASOO

 

スカラネットPSの登録方法について

一度もスカラネットPSに登録したことがない方は登録する必要があります。これは無料で利用できます。
登録には以下の情報が必要ですので、予め用意しておく必要があります。

  • 奨学生番号
  • 生年月日
  • 性別
  • 氏名
  • リレー口座の情報(自分が日本学生支援機構に引き落とし口座として登録した銀行口座)

生年月日や氏名や性別は当然わかると思います。問題は奨学生番号やリレー口座の口座番号です。奨学生番号については日本学生支援機構からの奨学金の郵送物に書いてあります。そこで確かめます。

 

自分がどの銀行口座をリレー口座に登録したのかは思い出すしかありません。もし奨学生番号や口座番号がわからない場合は奨学生返還相談センターに電話をして本人確認(生年月日や住所を伝える)をすれば教えてもらえます。

 

スカラネットPSを使って約78万円も損せず返済する方法

たとえば第二種(年1.0%固定)の機関保証で月額10万円を4年間(48ヵ月)利用した場合
貸与総額は4,800,000円(うち保証料総額が258,720円)となります。

 

さらにこれをJASSOの指定された返済期間通り20年(240回払い)で返済した場合
返還総額は5,321,420円(うち利息がトータルで521,420円)となります。
※参考 返還シミュレーション JASOO

 

ようはこのケースでは指定された返済期間通りに返済すると、保証料と利息で合計で約78万円が発生するのです。

 

実はこの保証料と利息は返済期間が短縮すればするほど保証料は完済時に戻ってきますし、利息はそもそも発生しません。ようはたとえば利息が発生しない在学中に貯金したり社会に出てボーナスなどを使って繰上げ返済すると、その分返済期間の短縮になります。

 

これらの利息や保証料を大幅に減らすことが可能です。特に在学期間は利息は一切発生しませんから、大学に在学している期間を上手に活用して繰り上げ返済することが肝心です。在学であっても繰り上げ返済は可能です。

 

この繰り上げ返済はスカラネットPSでいつでも手軽に行うことができます。スカラネットPSを登録しておくメリットはここにあると思います。奨学金の賢い返済方法については詳しくは以下をご覧ください。

 

奨学金繰り上げ返済で得するケースと損するケースについて